空き家

空き家を持ち続けると、どんな負担がある?

更新:2026年8月29日 ・ 監修:磯貝 周一(宅地建物取引士)
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税金、保険、管理、修繕、防犯、近隣対応まで、年間負担と放置リスクを具体的に整理しましょう。

まず作るのは「年間維持費」の一覧

固定資産税・都市計画税、火災保険、電気・水道の基本料金、町内会費、警備、マンションなら管理費・修繕積立金などを12か月分で集計してみましょう。庭木剪定、草刈り、清掃、雪害対策、管理委託など、不定期費用も前年実績から加えてみましょう。

遠方の場合は、往復交通費、高速料金、宿泊、作業時間も実質的な負担です。家族が無償で対応している作業も回数と時間を記録すると、保有を続ける負担が見えます。

建物に合った頻度で確認したい管理項目

外壁・屋根・雨樋の破損、雨漏り、窓や玄関の施錠、郵便物、庭木・雑草、害虫、給排水、室内の湿気や臭いを確認しましょう。必要な頻度は建物状態、季節、保険・管理契約などで異なります。台風や大雨の後は臨時確認も検討しましょう。

水道を長期間使わない場合も、排水トラップの封水が減ると臭いや害虫の原因になります。設備の扱いは建物ごとに異なるため、凍結地域や古い配管は専門業者へ確認しましょう。

保険が空き家の状態に合っているか

居住中に加入した火災保険が、空き家になった後も同じ条件で継続できるとは限りません。使用状況の変更を保険会社へ伝え、補償範囲、免責、地震保険、施設賠償などを確認しましょう。

事故が起きてから補償対象外と分かることを避けるため、空き家になった時点で契約内容を確認しておくことが大切です。

管理不全空家・特定空家と税負担

国土交通省によると、管理不全空家や特定空家として自治体の指導を受け、勧告に至った場合、土地の固定資産税などに適用される住宅用地特例を受けられなくなる可能性があります。単に空き家であるだけで直ちに外れる制度ではありませんが、早めに管理状況を確認しておくと安心です。

外壁の落下、倒木、害虫、火災などで近隣へ影響が出れば、対応費や損害の問題につながる可能性もあります。自治体から連絡が来た場合は放置せず、現況を確認しましょう。

貸す場合は収入より先に必要費用を確認

賃貸需要、改修費、設備交換、募集費、管理委託、空室期間、退去修繕を確認しましょう。想定家賃だけで判断せず、年間の手取りと初期投資の回収期間を試算してみましょう。

接道、用途、建物状態、耐震性などにより、希望どおり貸せない場合もあります。現地調査と地域の需要確認が必要です。

売る・貸す・残すの判断期限を決める

「将来使うかもしれない」という理由だけで保有すると、判断が先延ばしになりやすくなります。1年後、相続手続き完了後など見直す日を決め、それまでの管理担当と予算を決めておきましょう。

判断材料は、年間維持費、建物状態、家族の利用予定、地域の売買・賃貸需要、今後必要な修繕です。数字と期限を並べると、感情を大切にしながら現実的に比較できます。

参考情報

相談担当 磯貝周一
執筆・監修

磯貝 周一

株式会社MIRAI FRONT 代表取締役/宅地建物取引士。宝塚市出身・在住。

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この記事は一般的な情報です。登記・税務・契約などの個別判断は、司法書士、税理士などの専門家へご確認ください。
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